外壁の防音対策
外壁の防音は、どんな素材、どのくらいの厚みがあるものを使うかで決まります。外に面している壁は、一番外側に外壁材、その内側に断熱材、さらに内壁、という構造です。この中で、防音してくれるのはどれでしょう。最も防音性を持たせやすいのは、断熱材です。一戸建ての外壁は、断熱性が大事な部分ですから、防音性の高い断熱材を使うのが基本になります。繊維系断熱材は、空気が含まれるため、ほとんどの製品で吸音性があり、グラスウールやロックウールなどは安価な上に防音性にも優れています。発泡プラスチック系の断熱材は、効果な上に防音性は低いものが多いので、防音を考えるなら繊維系断熱材がおススメです。ただ、発泡プラスチック系でも、充填系のポリエチレンフォームなどでしたら、防音性も高く、耐火性もあります。繊維系、中でも鉱物系の断熱材は、熱に弱いという弱点があります。ですから耐火ボードと合わせて使うのが普通ですが、耐火ボードは硬い材質で作られることがほとんどですので、もちろん防音性があります。そして、最近は外壁材にも防音性能の高いものが出てきました。上手く組み合わせて、防音性能を上げてくださいね。注意点としては、どんなに優れた防音性を持つ外壁を用意しても、隙間があると防音性の損失が起こるということです。隙間が多くなると、もちろんどんどん防音性が下がっていきます。結局、防音性の高い家と言うのは、高気密・高断熱になっていきます。そうなってくると、合わせて湿度対策や喚起対策も必要になってきますので、どの程度の防音性を求めるのか防音以外の機能性をどこまで求めるのか、兼ね合いを考えて作る必要があります。